できもの
保険適応
「できもの」を診断する際には、良性か悪性かを判断しそれがどのような原因で生じたものかを考える必要があります。
以前からあって最近大きくなってきた、最近できて急に大きくなってきたなど心配なことがあれば一度御相談ください。
処置や手術が必要な際にはできるだけ痛みが少なく、傷跡を綺麗にできるように心がけております。
1cmほどのできものは10分ほどで取ることができます。当日からシャワー浴は可能です。また、激しい運動などを除いて日常生活は普通に過ごしていただけます。
粉瘤(アテローム)
皮膚表面の成分が皮膚内に陥入し増殖したものになります。
顔面、頭部、体幹に好発し可動性があり、しばしば、毛孔を示す点状小陥凹がみられます。
[経過]
自覚症状は少なく少しずつ大きくなる傾向があります。
壁が破れたり、感染をおこすと赤く腫れ痛みを伴いますので大きくなる傾向があれば早めの受診をして下さい。
[治療]
嚢腫壁の摘出が治療となります。
感染が起きているときは内服、処置が必要となります。
脂肪腫
皮下組織に存在する事が多く、柔らかく可動性があります。
自覚症状はほとんど無いですが、神経の圧迫で痛みが出ることがあります。
[経過]
良性ですが少しずつ大きくなる傾向があります。
大きくなりすぎると全身麻酔での手術が必要になることがあります。
悪性化はきわめてまれです。
[治療]
脂肪腫の性状によっては小さな切開から手術が可能な場合があります。
大きくなるにつれ整容的や機能的に問題がでることがあるため必要に応じて治療を行います。
石灰化上皮腫
幼小児の顔、首、上肢に好発します。
皮下に硬いしこりを触れ、圧痛を伴うことがあります。
自覚症状はほとんど無いですが、感染を伴うことがあります。
[経過]
自然消退はありません。
良性ですが少しずつ大きくなる傾向があります。
まれに癌化することがあります。
[治療]
大きくなるにつれ痛みを伴ったり、炎症を伴うことがあります。
整容的に問題がでることがあるため必要に応じて治療を行います。
摘出が治療となります。